絵文字屋さん

ヤクルト高津メジャー挑戦


ヤクルトの守護神・高津臣吾投手が今オフ、FA権を行使して米大リーグに移籍する意思を固めていることが14日、明らかになった。同投手はこの日、東京・東新橋のヤクルト本社で多菊球団社長とFA交渉を行ったが、球団側の単年契約の提示に態度を保留。交渉後、神宮クラブハウスで米大リーグ挑戦への熱い思いを口にした。FA宣言すればメッツなど数球団が獲得に乗り出す可能性が高く、今後の動向が注目される。 夢は捨て切れなかった。11月で35歳になる男の決断。日本最高峰のストッパーにたどりついた高津の最終目標は、ずっと口にしてきたメジャー挑戦だった。 「ヤクルトに残るのが一番。でも、年齢的にメジャーに行けるのは今年が最後。それに現役が終わっても(指導者や解説者など)野球に携わる仕事をしていきたい。それも含めてメジャーに行くことは大事な経験だと思う。日本シリーズが終了するまで時間があるから、それまでに決めたい」 93年から務めてきたストッパーは今季で11年目。ついに大魔神・佐々木を抜いて通算セーブとセーブポイントのプロ野球記録を達成した。さらに、2年ぶり4度目となる最優秀救援投手も獲得。日本でやり残したことはない。機は熟した。 00年にはFA権を取得。昨年のFA交渉で2年契約の球団提示を断って単年を選んだのも、メジャー移籍を視野に入れたからだ。そして、この日の交渉でも単年の提示に態度を保留。駆け引きしたのではなく、メジャー挑戦への最後のチャンスを真剣に考えたいからだった。その席上、米大リーグ移籍を容認している多菊球団社長からは「FAは個人の自由だから好きなように使え」とも言われた。 しかし、年齢による衰えは確かにある。研究され尽くし、今季は救援失敗の場面も目立った。それでもメジャーでは珍しいサイドスロー。100キロから120キロ台まで3種類のスピードを操る宝刀シンカーは、メジャーリーガーにも通用するはずだ。そんな変則右腕に興味を示し、昨年はメッツとレンジャーズから声がかかった。さらに、ヤクルトと業務提携を結んでいるインディアンズあたりも移籍の候補となる。メジャーのあるスカウトは「年俸は5000万円程度になるが、手を挙げれば5、6球団が獲得に乗り出す可能性はある」と話している。今季の年俸は2億1000万円。大幅ダウンは避けられないが「お金の問題ではない」と高津は言う。 ヤクルトからドジャースに移籍した後輩の石井との国際電話でメジャー事情は入手。言葉の違いも真紀夫人(34)が元スチュワーデスで英語が堪能ということに加え、高津自身も数年前から雇ったフィリピン人の家政婦と話すことで英語力が上達している。「手を挙げてもどこも獲らないかもしれない。そういう不安はある」というが、夢はあきらめ切れない。高津は男のロマンを求めて、日本シリーズ後にも最終決断する。

Doがぞう