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渡辺オーナー8月勇退
巨人・渡辺恒雄オーナー(77)が今年8月限りでオーナー職から勇退することが22日、明らかになった。後任には読売グループ本社社長の内山斉氏が予定されている。96年12月に就任以来8年間にわたって球界全体に大きな影響力を誇ってきた渡辺オーナーだけに、表舞台から消えた後も球界をリードしていくものと予想される。 渡辺オーナーは96年12月に就任。98年2月に前立腺がんの手術を受けるなど健康上の問題からこれまでも幾度となく辞任を示唆してきた。同時に後任選びにも着手。昨年5月の読売新聞グループ本社をはじめとする関連企業の決算役員会で、巨人の堀川球団社長が読売グループ本社の取締役編集担当から取締役読売巨人軍担当に転任。堀川オーナー誕生へ路線づくりをしてきた。 その中で昨年6月には「1年以内にオーナーを辞めて堀川をオーナーにする。オレは読売の社論を決めるのが仕事」と発言。しかし、その堀川氏が脳梗塞などを患い、昨年9月に球団社長から実務を離れた球団会長に転任となった。このため渡辺オーナーは翻意し04年以降の“続投”に意欲を見せていた。 しかし健康上の不安はぬぐい切れず、昨年末までに新たな後継者として読売グループ本社の内山斉社長を指名。この日に都内のホテルで行われた「日本テレビ新年会」に出席した氏家斉一郎・日本テレビ会長も「渡辺オーナーの勇退?近々だ。アテネ五輪が終わった後になると思う。後任は内山君がなるんじゃないか」と話した。 渡辺オーナーは就任前からFA、ドラフト逆指名制度を推し進めるなど、強烈なリーダーシップを発揮。オーナー就任後も川島コミッショナーを擁立するなど圧倒的な発言力、カリスマ性を誇った。それだけに勇退後も球界における影響力は不変で、むしろ制約の多いオーナーという肩書を下ろすことでらつ腕を振るいやすくなる利点もある。今後も球界再編やポスティング・システム(入札制度)をはじめとする日米間の諸問題に実権を握っていくものと思われる。

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