ざっくりかん
フジテレビとライブドアが和解
ニッポン放送の経営権をめぐり争奪戦を繰り広げたフジテレビジョンとライブドアは18日、ライブドアが保有するニッポン放送株をフジが全株取得し、ニッポン放送を完全子会社化することを柱とする資本・業務提携で基本合意、和解したと発表した。和解に伴いフジがライブドアに支払う資金は約1470億円に上る。
2月8日にライブドアがニッポン放送株を大量取得して以来続いた買収合戦は70日目に決着。敵対的買収からの企業防衛の在り方や株主保護など多くの課題を残した。
記者会見したライブドアの堀江貴文社長は「手元の資金を別の企業の合併・買収にも充当したい」と、本来の狙いのフジ買収は断念したものの、今後も活発なM&A戦略を展開する意向を示した。
フジには予想外の費用負担が生じる結果となった。フジテレビの日枝久会長は会見で、ライブドアとの業務提携について「当社が主導的な立場で臨むことができることを確認した」と強調した。
基本合意によると、フジは(1)ニッポン放送株の32.4%を保有するライブドア子会社「ライブドア・パートナーズ」を670億円で買収(2)ライブドア本体が保有するニッポン放送株17.6%を買い取る―などの手法を組み合わせ、同放送株を一株6300円で実質取得。ライブドアの平均取得額に匹敵する額とした。ニッポン放送株公開買い付け価格を5950円としていたため、既にTOBに応じた企業などから批判が出そうだ。
フジはライブドアが実施する440億円の第三者割当増資に応じ、最終的にライブドア株の12・75%を保有。放送と通信の融合への業務提携では、業務提携推進委員会を設置、半年以内に成果が出るよう協議する。
フジはライブドア以外の株主からもニッポン放送株を買い集め、9月1日に100%子会社化を目指す。
両社は、和解に向けて3月中旬から担当役員が水面下で協議を続けてきたが、ニッポン放送の株主総会へ向けた株主提案期限を4月末に控え早期決着が得策との判断に傾いたもようだ。
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