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TBS労組「楽天NO」
楽天がTBSに経営統合を提案している問題で、TBSの労組「東京放送労働組合」は20日までに、楽天が放送の公共性を理解せず、資本の論理だけで統合を求めるのなら提案拒否すべきとの声明を出した。株を取得した上で統合を提案する楽天の手法に従業員が「NO」を突きつけた格好だ。TBS経営陣に対しては「気合を入れて踏ん張れ!」とゲキを飛ばした。
声明では「楽天の思惑が放送局を買収して“グローバル市場を勝ち抜く”展開だとすれば、断固として“NO”と言うべき」と主張。「放送局が希求しないといけないものは社会の信頼であり市場を勝ち抜くことではないはず」と強調している。
同労組は、楽天が経営統合を申し入れた直後にも声明を発表。「われわれは国の電波を預かる報道機関。TBS本来の存在意義を理解している正しい株主を望む」としていた。新たな声明では楽天の三木谷浩史社長を「敵対的買収とは違うイメージを出そうと必死のよう」とチクリ。「業務提携の話をしながら裏で大量に株を取得し、いきなり経営統合を申し込むプロセスを肯定するのは“資本の論理”しかない」と、より踏み込んだ表現で不快感を示している。
経営統合について、楽天が同局に今週中の回答を求めていることにも「勝手な話」と批判。「財務内容が悪く、急いで結論を出さなくてはいかない事情があるのではないかとの話も聞こえる」とし、株式取得に880億円の資金をつぎ込み、短期決戦で臨まざるを得ない楽天を皮肉った。
ニッポン放送買収でのライブドア・堀江貴文社長の失敗を意識してか、三木谷氏はTBSを挑発するような言動を避けてきた。それでも、従業員の心をつかむには至っていないことがあらためて浮き彫りになった格好だ。従業員は番組などの「商品」を売るテレビ局の最も重要な資産。三木谷氏とって労組の反発は大きな不安材料になりそうだ。
一方、労組は同局経営陣にも「放送の公共性を守るのだとの決意をもって、地に足を着けたどっしりとした態度で交渉に臨んでほしい」と注文。組合速報にも「経営陣は気合を入れて踏ん張れ!」の見出しが躍っている。局内には今年2月から楽天と交渉のテーブルに着いていながら、株式の大量取得を防げなかった経営陣を批判する声が渦巻いており、労組はハッパをかけた。
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