動く絵文字
竜助さん 思いをつづった本
また一緒に漫才をしたい。そればかりを思う――。漫才コンビ「島田紳助・松本竜介」で80年代の漫才ブームをリードし、1日に49歳で亡くなったタレント、松本竜助さんの思いをつづった本が19日、発売される。昨年から準備を進め、完成間近になっての死。期せずして「遺言」となった一言一言に、相方への愛情が浮かび上がる。
「HOW TO 竜助 一語一会〜人生って素晴らしい!〜」。竜助さんが昨年9月、「自分の思いを出版したい。本を売って母の墓を建てたい」と、知人を介して大阪市のエンタイトル出版に持ちかけた。同出版の打越保編集長が竜助さんと20回以上、長い時には3〜4時間も会話を重ね、原稿を練った。
75年に結成されたコンビは、つなぎの服にリーゼントの髪形、テンポの速い「ツッパリ漫才」で笑いを取った。漫才作家、大池晶さんは「紳助がほかのコンビがやっていないものを探し、笑いの間を詰めた。竜介の相づち、つっこみがあって、完成度の高い漫才になった」と評価する。
ところが85年、解散。紳助さんがテレビで活躍する一方、「竜介」から芸名を改めた竜助さんは、事業で多額の借金を抱えて自己破産するなど、明暗が分かれた。
本の中で竜助さんは「紳助が目の前から消えたとき、おれは迷子になった子どものような気分やった」とつづる。また「漫才の相方というのは不思議な存在や。他の誰にもわからん心の交流がある」とも。そんな思いに応えるかのように、死後、紳助さんが急いで「あとがき」を寄せた。
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