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PRIDE 米のカジノ王が買収
総合格闘技の大会「PRIDE」を運営するドリームステージエンターテインメントはPRIDEを米国の富豪ロレンゾ・フェティータ氏に売却することを決め、27日夜、ファンを集めた公開イベントで発表した。米国で最も人気のある格闘技団体「UFC」のオーナーでもあるフェティータ氏は、今後2つの団体を競合させて「格闘技のワールドシリーズ」を実現すると抱負を語った。  イベントは東京都港区の六本木ヒルズアリーナで開かれ、ウェブサイトなどで「重大発表」として予告、一般ファンにも公開する形をとった。冒頭で登場したDSEの榊原信行社長は「2006年という年は、我々にとって大変厳しい出来事が重なった」と、昨年6月のフジテレビの突然の放送打ち切りを振り返った。そして地上波テレビ放送の復活と信頼回復が大きな課題とし、そのために「ネガティブなイメージを持つ」榊原氏自身と弱小資本のDSEが経営から一切退いて「PRIDEの最大のライバルであるUFCのオーナーでもある、ロレンゾ・フェティータ氏にオーナーの座を譲ることを決意しました」と語り、新オーナーのフェティータ氏を檀上に招いた。  7年前にペイパービューでPRIDEを初めて見て、それ以来ファンだったというフェティータ氏は「金のためではなく、二つの団体に所属する選手同士の夢の対決を見たかった」と語り、PRIDEの名称やロゴはそのままでUFCと二つの大会を並立・競合させることを表明した。今後は「PRIDEとUFCの二大ブランドが、総合格闘技の世界をリードしていく」と自信を見せた。フェティータ氏は、ラスベガス在住で、全米でも有数のカジノチェーン「ステーションカジノ」を一族で経営、年間の売り上げは1400億円という富豪。  榊原社長によると、4月8日にさいたまスーパーアリーナで開かれる「PRIDE34」を最後に、DSEがPRIDEの全ての営業権を、フェティータ氏が出資する新たな運営会社「プライドFCワールドワイド」に譲渡。DSEの社員は榊原氏を除き全員が新会社に移り、オフィスもそのまま使用する。新会社の社長は未定。また、国内の今年の興行予定に関しては基本的に変更はなく、大みそか恒例の「PRIDE 男祭り」も予定通り行うことでフェティータ氏と合意しているという。榊原氏は今後PRIDEの運営には一切関わらないことを明言した。売却額に関しては「契約上守秘義務があるので」としながらも、一部スポーツ紙などの報道であった10数億円という金額よりは多いことを明らかにした。  PRIDEは97年10月にプロレスラーの高田延彦選手と柔術家のヒクソン・グレイシー選手が対戦した大会から始まり、99年以降DSEが運営に関わるようになった。これまで約60の大会を開催、若者の間の「格闘技ブーム」の中核となってきた。しかし昨年のフジテレビの地上波放送打ち切りで経営が不安定化。一方でUFCなど米国の格闘技団体の選手引き抜きにあい、今年に入ってからはミルコ・クロコップ選手や、エメリヤーエンコ・ヒョードル選手ら人気スターの流出を許していた。

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