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世界陸上 ひどすぎる誘導ミス
1日、大阪市・長居陸上競技場周辺で行われた世界陸上選手権大阪大会の男子50キロ競歩で、山崎勇喜は周回数が1周足りないにもかかわらず、係員から誤って競技場に誘導され、そのままゴール地点まで歩き、途中棄権となった。 ミスが起きたのは、48キロ手前の競技場への入り口付近。山崎は疲労でペースが落ち、入賞ラインギリギリの8位争いをしていた。その後、直進してもう1周しなければならなかったが、係員が競技場へ入るように指示。フラフラの状態だった山崎はその指示に従った。係員が後を追い掛けたが山崎は気づかずに競技場へ。そのままトラックを1周し、ゴール地点で倒れ込んだ。 競技は、長居陸上競技場の隣接の周回コースで54選手が出場して行われた。山崎は序盤はトップ争いをしていたが、中間点を過ぎたあたりから後退。後半は歩くのがやっとの状態で、一度は周回遅れした選手に次々と抜かれていた。 山崎は同種目の日本記録保持者。前回のヘルシンキ大会では8位入賞している。50キロ競歩は世界のトップ選手でも、3時間30分以上はかかる過酷な種目。 大会組織委員会は緊急記者会見を開き、「運営上のミスがあった」と陳謝。誤誘導の理由について「周回記録員が周回を確認するが、選手が交錯していた。山崎選手が近づいたときに別の審判員から『終わりや』との声が出て、それを聞いて誤誘導してしまったようだ」と説明した。 山崎はそのまま完歩していれば、8位以内に入賞する可能性があった。日本陸連では、今大会で8位までに入賞し日本人トップになった選手は、北京五輪の参加標準記録A突破を条件に五輪代表に内定すると定めている。沢木啓祐・日本選手団団長は「このような事態は前例がなく想定していなかったが、山崎が代表内定に該当するかどうか、選考基準などを検証したい」と話した。

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