動く絵文字
スピード社水着 五輪で使用も
北京五輪の競泳日本代表が、世界新記録を連発しているスピード社の新水着「レーザー・レーサー」を着られる可能性があることが5日、分かった。違約金などの大きな障害なしで日本水泳連盟が同社と4社目のオフィシャルサプライヤー契約を結べることが判明。7日に行われる日本水連の常務理事会でスピード社との契約を求める決議がまとまり、ミズノ、デサント、アシックス3社の同意が得られれば、北京五輪で“スピード水着”を着て戦える。
メダルへの光が見えてきた。関係者によると、日本水連のオフィシャルサプライヤー3社との契約の中に、4社目との契約を認めない項目は無く、違約金も発生しない。ある日本水連幹部は「3社には長年お世話になってきたが、一番は北京で金メダルを取ること」と、選手最優先の決断を下すことを示唆した。
日本の代表選手は現在、水連と契約していないスピード社の水着を着ることができないが、望む声は多い。実際、4月の第1次北京五輪代表合宿で、他社製を使う代表選手が今季17個もの世界新を生んだ「魔法の水着」を初めて試着。あるコーチによると全4泳法で記録が良くなる選手が続出した。これを受け、「選手が精神的なハンデを負う。新しい水着を作ってほしい」と3社に異例の要望を申し入れた。
こうした経緯からこの日、都内で水連幹部と3社の実務担当者が約1時間会談。スピード水着に関する情報を交換し、1社が新水着の開発に着手したことも報告された。だが、8月の北京五輪に間に合うかは不透明。他2社は、基本的には選手個々への採寸などを改める方向だという。
会談に出席した佐野和夫専務理事は「選手が心理的に不安になっているのであれば、どう取り除いていくかを検討したい」と話した。スピード水着への脅威を取り去る方法は、現状2つ。1つは3社がそれを上回る新水着を開発すること。2つ目は、スピード社と契約を結ぶことだ。
04年アテネ五輪以前にも、アディダス社など他のメーカーが契約の追加を求めた。だが、水連は「黎明期から育ててもらったのだから」と3社との契約を尊重し、断った。しかし、ある幹部は「今回は事情が違う」と話す。7日に都内で開かれる同連盟の常務理事会で正式な議題に挙がる。「早くこの問題をなくして、選手には強化に専念してほしい」と同幹部。メーカー3社の承諾が得られれば、一気にスピード解決する可能性も出てきた。
Doがぞう