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「金正日後継に三男」はガセ?
韓国の通信社、聯合ニュースが15日に流した「北朝鮮の金正日総書記が後継者に三男の正雲氏を指名した」との報道が波紋を広げている。韓国政府筋は「まったく聞いていない」と寝耳に水の状態。13日に覚醒剤密輸容疑で抑留中だった日本人が釈放された事案と絡めて「後継者決定で恩赦?」と極端な見解もあるが、専門家や当局者は情報に懐疑的な見方を強めている。
聯合ニュースは「ある情報筋」の話として、正雲氏の後継者指名は今月初め、金総書記が朝鮮労働党組織指導部に対し、教示として出したと報道。すでに「教示」は地方の党組織にも伝わっているとしている。聯合ニュースは後継者指名の理由を脳血管障害に見舞われた金総書記の「焦燥感とみられる」としている。
一方、韓国筋は「金総書記は回復傾向にあり、体制維持に支障はない。北が公開している写真も本物の可能性が高く、このタイミングで後継者を決めるというのは不可解」と指摘。「北メディアが後継者を示唆すれば話は別だが、現段階では一切、確認されていない」と話している。
実際、北メディアが16日までに報じたニュースは、金総書記が連合企業所やトラクター工場を視察し故・金日成主席の教示を「いつまでも胸に刻むように」と指導したという話や、金総書記の誕生日である来月16日には各地で体育大会の開催が予定されており、「公務員が大衆律動体操の練習に余念がない」といった、いつもの将軍様礼賛のオンパレードだ。「後継者決定」をにおわせる兆候はメディアから読み取れない。
ただ、ある民間の研究者は、「日本人暴力団関係者が釈放された根拠が見あたらない。恩赦なのではないか」と話す。
早大国際教養学部の重村智計教授は「情報ソースに自信があるのなら、『ある情報筋』という書き方はしない。ガセネタと言うしかないだろう。李済剛と張成沢の勢力争いが続き、後継者はまだ決まっていないのが現実」と話している。
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