Doがぞう
南田洋子さん死去 長門号泣
「太陽の季節」など多くの映画やテレビ番組で活躍し、夫の長門裕之とおしどり夫婦として親しまれた女優の南田洋子さんが21日午前10時56分、くも膜下出血のため東京都内の病院で死去した。76歳だった。数年前から認知症を患っていたが、17日に体調が悪化して入院していた。長門はこの日、公演中の東京・浜町の明治座に直行し、南田さんの最期はみとれなかった。
20日夜、南田さんがくも膜下出血によって植物状態に陥ったと報告した夫・長門の悲痛な会見からわずか14時間余り。南田さんは21日朝、静かに旅立った。東京・浜町の明治座で川中美幸主演の舞台「幸せの行方 お鳥見女房」に出演中の長門はこの日も昼夜に公演があり、最期をみとることはなかった。
南田さんは約4年前から認知症の症状がみられ、06年に撮影された映画「ひいろ」を最後に女優業を休止。昨秋に長門からテレビ番組で病が公表され、反響を呼んだ。長門の献身的な介護を受けていたものの、17日夜に都内の自宅でくも膜下出血に倒れ、都内の病院で緊急手術。人工呼吸器をつけての植物状態が続いていた。
長門は夜、明治座のけいこ場で連日の会見。公演後、憔悴しきった表情で「僕を信じて待っていてくれた、ただ一人の女性。この4年間本当に楽しかった」と号泣した。
愛妻が亡くなったのは、舞台の開演4分前。悲報は昼の部終演後に届いたが、午後4時からの夜の部も悲しみをこらえ、ステージに立った。4年間、一生懸命介護を続けたが、「(なぜ、亡くなったのが)『今日なのかい』って向こう(天国)に行ったら聞いてみたい」。しかし、すでに「一生分のキス」をしており、「後悔はしていない」と声を絞り出した。
17日夜、意識を失う直前には力の入らない右手で、長門の指2本を「白くなるほど」握ったという南田さん。48年連れ添った女房の突然の行為に「あれが最後の意思表示だったのかな」。
22日はつかの間の休演日。「明日はゆっくりお別れできると思うんでうれしい」と2人だけの時間をゆっくりと過ごす。
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