ざっくりかん

魔裟斗ラストマッチ有終の美、石井は黒星
「Dynamite!! 〜勇気のチカラ2009〜」が12月31日、さいたまスーパーアリーナで行われた。 大会メーンイベントにして2009年格闘技界のラストマッチとなる大一番は、これが引退試合となる魔裟斗vs.アンディ・サワーの第3戦。魔裟斗は06年、07年と2度の対戦でいずれもサワーに敗れており、ファイナルマッチにしてリベンジを期しての一戦となった。 スロースターターのサワーに対し、スタートダッシュに優れる魔裟斗は序盤から先手を取ってパンチからローを走らせる。しかしMAX決勝大会でのダメージが懸念されたサワーもそれをうかがわせることなく、ガードで魔裟斗のパンチを弾きその後でローを返していく。 1Rはやや魔裟斗が優勢となるが、2・3Rは拮抗した展開となりジャッジの採点はドロー。そしてサワーのエンジンが回り始めたかに思えた第4R、試合は動く。 魔裟斗のロー、そしてプッシングを受けてもサワーは下がらず、どんどん前に来る。しかし打ち合いへ持ち込むのに成功した魔裟斗は、サワーの左フックに上からカブせる形で右フックを放ってヒット。この一撃で試合を決定づけるダウンを奪うのに成功する。 挽回するよりなくなったサワーは4R終盤と5Rを通じて猛攻を仕掛けるが、魔裟斗はクリンチを交えてサワーの攻撃を食い止め試合終了。3-0の判定で勝利を果たすとともに、自らのキャリアをハッピーエンドで締めくくった。 両親や矢沢心夫人、谷川貞治K-1イベントプロデューサーから花束や記念品を贈られた魔裟斗はとびきりの笑顔を見せ、やり切った充実感とともにリングを後にしていった。 注目の石井が総合格闘技デビューしたが、先輩・吉田が意地を見せて判定勝利。 「雷電杯」と銘打たれた第13試合では北京五輪・柔道金メダリストの石井慧が、吉田秀彦を相手にデビュー戦を行った。 ともに柔道金メダリスト同士の対戦となった一戦だったが、試合はそれをほとんど思わせない打撃戦で展開する。 総合に転向して7年、15戦を超えるキャリアを持つ吉田は、実戦経験で培った軌道のとらえにくい右スイングフックを多用してこれを序盤からヒット。1Rにはダウン気味に石井を倒すなど、試合の主導権を握っていく。 2R、前に出る圧力で吉田のスタミナを奪い、徐々にペースを掴み始めたかに見えた石井だったが、ここでヒザ蹴りがローブローとなってしまい誤爆。減点1とともに吉田に体力回復の時間を与えてしまい、勝機を逃がす。 結局3Rに入っても吉田は右フックを警戒させてテークダウンへ至らせず、試合を終えて判定勝利。試合後のコメントでは次戦が引退試合となる可能性を示唆した。

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