動く面白がぞう
元千代大海に野球賭博疑惑
野球賭博で揺れる日本相撲協会の特別調査委員会が、急きょ16日に東京都内で行われることが決まった。特調委は13日、野球賭博に関与したと14日発売の週刊誌で報じられた佐ノ山親方を事情聴取。関与を否定した聴取内容を報告する一方、さらなる調査の可能性も示した。また、警視庁の家宅捜索により、暴力団関係者とのかかわりが疑われる押収物があったことが分かり、その件への対応などについても協議する。
新たな問題が発生し、特別調査委員会が緊急招集されることになった。14日発売の週刊新潮は、佐ノ山親方が野球賭博に関与し、インターネットを利用した違法カジノにも通っていたと報じた。この報道を受け、特調委の村上泰委員(弁護士)が、佐ノ山親方を電話で聴取。同親方から関与否定の説明を受けた。今後は記事を確認した上で、さらに聴取が必要になれば、追加で事情を聴く方針を固めた。
佐ノ山親方は、5月に同様の報道があった時も、協会から話を聞かれたが、かかわりを否定。協会の上申書、特調委の調査書、いずれにも関与について記述はしていない。今回の報道についても、名古屋場所開催中の愛知県体育館の記者室で「この記事に書かれていることは、一切関係ない。すべて捏造(ねつぞう)。うそばっかりだ」と完全否定した。同誌から事前に取材を受け、数日前に尾車親方(元大関琴風)に報告。法的措置を取ることも示唆した。
またこの日、中井洽国家公安委員長は、警視庁が家宅捜索で押収した資料に「暴力団関係者とみられる名前が出てきたものがあった」と明らかにした。捜査関係者によれば、警視庁は暴力団関係者とみられる名刺を複数枚押収。名刺はいずれも同一人物で、野球賭博へのかかわりは薄いとみられるが、親方や力士らとの交友関係についても慎重に捜査しているという。
特調委はこの件について「警察とも連携を密にとって、可能な対応を検討します」と発表した。もともと9日の会議後に「野球賭博を含む反社会的勢力との関係について、新たな情報があった場合は、7月場所中といえども、調査を実施し、必要な措置を提言する」と発表していた。その方針通り、名古屋場所中ながらも16日に緊急会議を設定した格好だ。
野球賭博に関与した力士らは33人に上り、元大嶽親方(元関脇貴闘力)と元大関琴光喜関は解雇。時津風親方(元幕内時津海)らは降格処分となった。そのほか、20人近い力士らが謹慎処分を受けた。一区切りつき、16日には角界の構造改革について話し合う「ガバナンス(組織統治)の整備に関する独立委員会」の1回目の会合も行われる。その中でまた、問題が起きた。土俵外の騒動はまだまだ収まりそうにない。
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