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石川遼 メジャーで2アンダー
第139回全英オープン最終日は18日、英国セントアンドリュース・オールドコース(7305ヤード、パー72)で行われ、石川遼が初挑戦のゴルフの聖地で、メジャーで初めてアンダーパーをマークした。首位と15打差の41位から出て5バーディー、3ボギーの70で回り、通算2アンダーでホールアウト。4日間の合計スコア286はメジャーでの自己最少スコアとなり、順位も日本人最高の27位だった。初日以外はリンクスらしい風に吹かれてのラウンドとなったが、ショットの安定感を失うことなく4日間を戦い終え、今季メジャー最終戦の全米プロ選手権へ多くの収穫を得た。 目標としていた優勝争いは遠かった。上位進出も果たせなかった。それでも、聖地での4日間の経験は石川に大きな自信を与えてくれた。 「ショットに関しては自分でも文句のつけようがないぐらいだった。ここまでできると思ってなかったのでビックリした」 強い風が吹けば球が吹け上がり、左右へ散らばってしまうのがこれまでの石川だった。それが今大会ではひ弱な一面を見せずに、安定したショットを打ち続けた。大きなきっかけとなったのは、わずか1週間前のスコットランド・オープンの経験だった。 容赦なく吹きつける風の中、フィル・ミケルソンやカミロ・ビジェガスと回った予選ラウンド。世界のトッププレーヤーは無理に弾道を抑えようとせずに、普段の高いボールでフェアウエーをキープしていた。風が吹くことで動揺し、スイングを乱していた石川は「風がこうだから、と一球ごとに変えていたら、どんなうまい選手でも難しいんだ」と気づいた。 だから今大会では風に対応しようとしすぎず、リンクスの風に負けないストレートボールを心がけた。フェアウエーが広く、グリーンも大きいセントアンドリュースとはいえ、最終日はフェアウエーを外したのも、パーオンを逃したのも2ホールのみ。「4日間これだけショットが安定して、自分の限界が広くなった感じがする」とレベルアップを実感した。次なるメジャー、全米プロの会場もリンクスタイプのゴルフコース。今大会でつかんだ自信が必ず役に立つはずだ。 一方でショットの安定感の割にスコアが伸び悩んだのは、ショートゲームのまずさが目立ったからだった。特にパッティングは4日間を通じて2m以上の距離がほとんど決まらない惨状。「本人にやる気がないと実にならないけど、僕自身、徐々に必要性を感じてる」と課題克服に本腰を入れる覚悟も明かした。 「メジャーでの優勝争いに1歩じゃなく、10歩ぐらい近づけました」と語った全米オープンから約1カ月。「もう少し近づけたと思う。ただ、一気に10m近づいたと思ったら、パットが下手すぎてまた5mくらい下がった感じかな」と苦笑いを浮かべた。それでも、夢の実現に向け、確実に前進した4日間だった。

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