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押尾被告保釈 保証金1000万円
保護責任者遺棄罪などで懲役2年6月の実刑判決を受けた元俳優・押尾学被告について、東京高裁は4日、保釈を認めた。保釈保証金は1000万円。弁護団が全額を用意し納付した。押尾被告は同日午後7時36分、東京拘置所を出て約200人の前で一礼し、無言で車に乗り込んだ。昨年12月の逮捕から約10か月。弁護団によると、押尾被告は保釈を「よかった」と喜び、今後は亡くなった田中香織さんの墓参りを希望しているという。 念願のシャバに戻っても、報道陣の前で険しい表情は崩さなかった。 午後7時36分、報道陣ややじ馬など約200人でごった返す東京拘置所の前に、押尾被告が姿を現した。黒ジャケットにジーンズ、白いシャツ、公判時より少し伸びたロン毛姿。無数のフラッシュを浴び、みけんにしわを寄せつつ、真正面を向いたまま深々と一礼した。「何かひと言!」と繰り返される報道陣の呼びかけには応じず。松本隆弁護士とタクシーの後部座席に乗り、拘置所を後にした。 タクシーは新宿の弁護士事務所へ。そこで1時間半ほど打ち合わせを行った。その後、東京・多摩市の実家に戻ると思われたが、午後9時半ごろ、3人の弁護士とともに新宿区のホテルへと向かった。 保釈を知ったのはこの日午後4時過ぎ。同3時から面会していた松本弁護士から聞かされた。押尾被告はホッとした表情で笑みを浮かべ「よかった、とてもよかった」と喜び、「実家でのびのびしたい」と話した。 昨年12月7日の逮捕から301日。長い拘置所生活を象徴するように、拘置所前に用意されたもう1台のタクシーにはバナナ用の段ボール5箱分もの荷物が詰め込まれた。中身は主に裁判の記録や拘置所で読んだ書籍だという。 押尾被告は昨年1月に保護責任者遺棄致死罪などで追起訴された後、9回にわたって保釈を請求したが、東京地裁はすべて却下した。弁護側はこれを不服として、9月29日付で東京高裁に抗告。同高裁はこの日午後4時、被告側の保釈を却下した地裁決定を取り消し、保釈が初めて認められた。検察側は高裁決定に対する特別抗告をしなかった。 野嶋慎一郎弁護士が締め切りとなる午後5時ギリギリに、弁護団が全額を立て替えた保釈保証金1000万円を現金で納付。野嶋弁護士によると、東京・多摩市の実家で生活することや3日間以上の旅行の禁止、証人を含む6〜7人との接触禁止などが保釈の条件になっているという。 松本弁護士は、押尾被告が一緒にMDMAを飲んで亡くなった香織さんの遺族について「簡単に許してもらえるとは思わないが、彼女の両親にお会いして、きちんと説明したい。許されるならお墓参りもしたい」と希望していることを明らかに。まだ接触はしていないが、松本弁護士は「田中さんの代理人を通して、できるだけ早く申し入れをしたい」と説明した。保釈を認められた押尾被告だが、今後、遺族との対面はかなうのか―。

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