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八百長追放で不満爆発 法的手段も検討
大相撲の八百長問題で日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、特別調査委員会が「関与認定」した23人に事実上の角界追放となる厳罰処分を下した。幕内徳瀬川、猛虎浪、春日王ら現役力士19人が引退勧告、その他にも2年間の出場停止や退職勧告などとなった。八百長を否定し続けてきた力士らは、今回の厳罰に「納得できない」と猛反発。法的手段を宣言する者もおり、大半が徹底抗戦の構えを見せた。一方、役員以外の親方衆で構成される年寄会は処分決定後、緊急総会を開き、処分軽減など求めるため、臨時の評議員会開催を協会幹部に申し入れた。 恐れていた事態が現実となり、怒りは収まらなかった。八百長を否定しているにもかかわらず処分を受けた力士と親方は、一斉に猛反発。日本人最重量の人気力士、元前頭山本山は「調査委にクロと決め付けられた。頭に来ます。話も聞かずに引退勧告はおかしい。(八百長は)ないです」と声を震わせた。 現役時代の八百長が認定され、退職勧告処分となった谷川親方も不満を爆発させた。疑惑浮上後の2カ月間で、調査委の聴取は4度だけ。「同じようなことばかり聞かれた。ビデオも1回も見せられたことはない。理事会ではずさんな調査への不満を言った。14年間、一生懸命やってきた。何でのまなきゃいけないんだ。そんなバカな話はない。納得いかない」。春場所順席で前頭筆頭と最高位の徳瀬川も「証拠がないのに、どうなんですかね」と首をひねるばかり。他にもあちこちで不満が噴出した。 協会はこの日、調査委が関与認定した23人について、事実上の角界追放を意味する厳罰を決定。臨時理事会では関与認定者を1人ずつ呼び出し、弁明の機会を与えた上で処分を下した。八百長を認めた千代白鵬ら3人は出場停止2年、その他は引退勧告と区別された。引退勧告は八百長の処分規定では、除名に次ぐ重い処分だ。その上で協会は処分者に対し、引退届の提出期限を今月5日までと設定。勧告を受けた力士が提出しない場合は、解雇とする考えを示した。 主な処分材料は携帯メールと関与を認めた者からの証言。物的証拠は乏しく、反発理由にはそんな調査に対する不信感が大きい。聴取段階で疑惑が浮上していた前頭蒼国来と十両星風は、1度は「クロ」に近いと認定されながら、土壇場で判断保留となった。それぞれの師匠の言い分などで風向きが変わったとみられる。清瀬海は「この数時間でシロにされた人もいる」と内情を告白した。 強引とも印象づける幕引きの手法に、法的手段も辞さない考えも多く聞かれた。谷川親方は「訴えます。弁護士を立てます」と明言。十両将司は「(訴訟の考えは)あります。当たり前」。元前頭十文字も「可能性はある」と言った。十両若天狼は、放駒理事長から「不満があるなら訴えろ」と言われ「全然納得していない」と顔を紅潮させた。判断が司法に委ねられれば、さらなる泥沼化は必至だ。 角界を揺るがした八百長問題は大量処分が下された「審判の日」を迎え、一応の区切りとなった。ただ新たな火種を抱えた現状では、夏場所開催も不透明のまま。長いトンネルの出口は、まだ見えない。

Doがぞう